
日酸運輸は、超低温液化ガスの運送にあたり130台を超えるタンクローリを保有しています。
ここでは、当社が保有するローリの特徴をご紹介致します。
ユーザーのニーズに合わせて幅広いタンクローリを配備
当社では、ユーザーが希望する超低温液化ガスの量や配送状況に応じて、さまざまな積載量、充てん方式のタンクローリを用意しています。タンクローリは、車両重量では2トン積みから11トン積みまで、8種類のラインナップがあります。積載物を含めた車両総重量では8トンから25トンまであり、8トン未満までは中型免許で運転可能ですが、それ以上は全て大型免許が必要です。
超低温液化ガスのタンクローリには充てん方式により「加圧車」と「ポンプ車」があります。
「加圧車」は、加圧蒸発器を搭載し、タンクの圧力を上げることで、電力やエンジンポンプなど外部動力なしで効率的にガスを払い出すことが可能です。静音性に優れているため、主に病院への納入に多用されています。
「ポンプ車」は、車載の電動ポンプによってガスを払い出します。電力を外部から供給する必要がありますが、タンクが軽く運搬量が多いというメリットがあります。
このほか、工場の貯槽のガス置換や配管の洗浄、検査の目的で使用されるパージ車を2台保有しています。パージ車は、液体窒素タンク、送ガス蒸発器、超低温液化ガス用昇圧ポンプを積載した車両で、対象施設に直接、気化ガスを供給することが可能です。
車両重量によるローリの区分
区分 | 積載重量 | 車両総重量 | 運転免許 | ガス充てん方法 |
---|---|---|---|---|
小型 | 2t | 8t未満 | 中型 | 加圧車のみ |
4t | 13t未満 | 大型 | 加圧車、ポンプ車 | |
中型 | 5t | 17t未満 | ||
6t | ||||
大型 | 7t | 21t未満 | ||
8t | ||||
9t | ||||
10t | 25t未満 |
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充てん方式によるローリの区分
ガス充てん方式 | ガスの種類 | 特徴 |
---|---|---|
加圧車 | 液化ガス |
|
ポンプ車 |
|
|
パージ車※ | 圧縮ガス |
|
※パージ車は積載量4t、車両総重量25t
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タンクローリの種別
全てのタンクローリには、車両や超低温液化ガスの種類別に種別記号が記載されており、
これを見ればどのようなタイプの車両で、何を運んでいるのかがひと目で分かります。主なタンクローリと、記号の意味をご紹介いたします。

液化ガスタンクローリ
LN-2019M
(L:液化、N:窒素、2019:2t積+識別番号、M:中圧)

液化ガスタンクローリ
LN-4103P
(L:液化、N:窒素、4103:4t積+識別番号、P:ポンプ)

液化ガスタンクローリ
LO-6220M
(L:液化、O:酸素、6220:6t積+識別番号、M:中圧)

液化ガスタンクローリ
LN-7016M
(L:液化、N:窒素、7016:7t積+識別番号、M:中圧)

液化ガスタンクローリ
LN-1013P
(L:液化、N:窒素、1013:10t積+識別番号、P:ポンプ)

パージ車
LNP-3300
(L:液化、N:窒素、P:パージ、3300:3t積+識別番号)