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運輸部 運輸課の仕事

乗務員が毎日無事故で帰ってこられるよう
会社として安全運転をサポート

PROFILE

出身地
静岡県
取材時の年齢
41歳
前職
運送業(宅配便)
スポーツ、クラブ活動歴
ハンドボール
趣味・余暇の過ごし方
ゴルフ
保有する資格
移動監視者、運行管理者
好きな言葉
「善は急げ」

入社理由

ガスローリの仕事で、
新たなチャレンジを決意

前職では宅配便の乗務員を15年間やっていました。優秀社員賞をもらうなど、それなりに充実していましたが、同時に満足感が出て、これ以上自分の成長が期待できないと考え、思いきって転職を決意しました。実は集配で、相模原地域を担当していて、毎日のように配達と集荷で日酸運輸の相模原営業所と本社には出入りしていました。ガスローリを見ているうちに、この車を運転する仕事をしたいと思うようになったのです。集配の合間に営業所の方々に話を聞くうちに、勤務が規則正しく安定していて、長く働ける会社だということもわかりました。
しかし、中々募集がなかったので、その間に移動監視者の資格を取得するなどして、応募のための準備をしていました。面接では、前職での仕事ぶりを直接見てもらっていたこともあり、自分をアピールできたのではと思います。

仕事内容

安全運転教育や事故調査など
乗務員の安全を守る
さまざまな取り組みを担当

運輸部運輸課は、乗務員が事故を起こさず安全に勤務できるよう、乗務員の安全運転をサポートしています。毎日ハンドルを握る乗務員は、追突事故や接触事故、人身事故など交通事故のリスクにさらされています。特に、高圧ガスを運搬する当社では、大型のローリを運転し、積載量もあることから、一般貨物以上の安全意識が求められます。ひと度事故が起きると、巻き込んだ車や人に被害を与えるだけではなく、乗務員自身やその家族を傷つけることにもなりかねません。運輸課では、毎日乗務員が朝出発して、無事に帰ってくるにはどうしたらよいかを考え、さまざまな施策を実施しています。
中心となるのは、安全運転教育です。乗務員の安全意識を高めるための安全運転講習会を定期的に実施し、資料も自分たちで作成しています。また、事故やトラブルの原因調査にも力を入れています。事故発生時には、営業所や現場を訪ね、入念に調査してその原因を分析し、今後、同じ事故を繰り返さないよう、対策を講じます。
「安全」とは、これさえやれば良いというものではありません。何をどのように伝えれば、今よりも「安全」になるのかを考え、「安全」を伝え続けるのが私たちの使命だと思っています。

やりがい

毎日、乗務員が
無事に帰ってくることの喜び

私は入社後2年半、乗務員として勤務していましたが、ある日、運輸部運輸課への配置転換を打診されました。日酸運輸に転職し、乗務員で頑張っていこうと思っていたので、正直に言えば戸惑いがありましたが、チャレンジしてみようと異動することにしました。
前の会社でも、同僚が人身事故を起こしたことがありました。毎日ハンドルを握る乗務員は、常に事故のリスクと向き合っています。基本的には自分で守るしかありませんが、会社が安全運転をサポートし、乗務員を守っていくことはできると思います。たとえば、会社として運転時間など、運行管理のルールを厳格に守ることは、乗務員の安心感につながります。また、安全教育や注意喚起など、考えればいろいろとできることがあります。私の仕事は、常に乗務員の安全を考えることが仕事です。乗務員が毎日無事故で行って帰ってくることが、何よりもやりがいとなっています。

苦労談

乗務員の安全のために、
試行錯誤で最善の道を探る

乗務員から営業所の運行管理を経ずに運輸課へと配属のため、当初は分からないことが多く、苦労の連続でした。これまで当社は、高圧ガスの取り扱いについては、安全教育などに力を入れることで対応してきました。しかし、配送の基本である運転に関しては、安全管理は乗務員個人に任されていたのが実態でした。そこで、運輸課が中心となって、会社として安全運転をサポートし、交通事故ゼロを目指すことになりました。
しかし、具体的にそれをどのように実現していくのか、その道筋は明示されていません。乗務員の安全を確保するためには何がいいのか、自分たちの頭で考え、手探り状態で進めてきました。常にこれでよいのか自問自答しながら仕事に取り組んでいますが、私たちが不安な様子では、何を指導しても社員はまともに聞いてはくれません。安全講習の際など、入念な準備をして、自信を持って臨むことを心掛けています。

学び

関連法規を読み、
講習会に参加

安全運転講習などで乗務員に話をする際、納得できる根拠がないと、まともに聞いてもらえません。その根拠のひとつが法律です。たとえば、一時停止の白線。法規では停止線の手前(直前)で停止することが決められています。これはそれ以上手前で止まると、交差点の左右の安全確認ができないからです。このように細かく決められた各種法規には、その目的と背景があります。それを伝え、理解してもらうことが我々の役割です。そのためにはまず我々が法律を熟知し、理解していなければなりません。関連する法規は多く、道路交通法や貨物自動車運送事業法、道路運送車両法、高圧ガス保安法、労働安全衛生法があります。本を読むだけではなく、講習会などに参加して、すべて一から勉強中です。
また、乗務員に理解してもらえるよう、図やイラストを入れたわかりやすい資料づくりを工夫しています。これにはパワーポイントなどのスキルが必要ですが、私は運輸課にくるまで乗務員経験しかなく、お恥ずかしながらパソコンやアプリの操作法についてのスキルがありませんでした。異動が決まってから、パソコン教室に通って猛勉強して、操作法を覚えました。

MESSAGE

「安全が第一」と、
自信を持って言える人に来てほしい

まず、私が希望するのは、何事にも前向きに取り組める人です。否定的な意見だけでは前に進むことはできません。第一、面白くありません。素直で人の話を聞くことができ、建設的な前向きな考え方ができる人と一緒に仕事をできたら、きっと楽しいと思います。高圧ガス運搬では、「安全」が最も重要な課題です。特に乗務員では、「安全が第一」と自信を持って言える方に来てほしいと思います。安全を確保するためには、慎重すぎるくらいでちょうど良く、一時停止は誰も見ていなくても止まるなど、安全のためにルール順守を愚直に実行できる方が適しています。また、乗務員の仕事は多くの場合、一人で完結しますが、今の仕事は乗務員をはじめ様々な方と関わりながら進めていく仕事です。ですから、協調性はとても重要です。お互いの立場を尊重しながら、仕事ができる方がいいですね。

OFF TIME私の休日

2022年、河口湖に家族で初めて行きました。小5の娘がいつまで一緒にでかけてくれるのかを考えさせられる一日でした。

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