02

相模原営業所 乗務員の仕事

生産活動や医療活動に不可欠な
超低温液化ガスの運搬で社会に貢献

PROFILE

出身地
兵庫県
取材時の年齢
30歳
前職
乗務員
スポーツ、クラブ活動歴
サッカー、ウエイトトレーニング部
趣味・余暇の過ごし方
筋トレ、野球観戦
好きな映画
『トイストーリー』
保有する資格
情報処理検定、大型免許
好きな言葉
「笑う門には福来る」

入社理由

安定して長く働ける
仕事に就きたい

子供のころからトラックやトレーラーなどのミニカーで遊び、将来は大きなトラックの運転手になりたいと、漠然とした思いを持っていました。就職では最初、営業職に就きましたが、結婚したことをきっかけにもっと安定した仕事をしたいと考え、トラック乗務員関連の会社を探しました。そこで目に留まったのが日酸運輸です。乗務員の仕事には、荷物の種類や運ぶ距離、配送先などさまざまな業種がありますが、日酸運輸は超低温液化ガス運送ということで、配送距離が比較的近距離で、重い荷物を積み下ろしすることもありませんので、安心して長く働けるのではと考えました。ただし乗務員には資格が必要で、ハードルが高そうとの印象を持ちました。そこで、どうしたら採用していただけるのかを考え、まずは大型免許を取得し、2年間鋼材を運搬する大型トラックの乗務員として経験を積みました。その熱意を買っていただけたのか、無事入社が決まったときはとても嬉しく思いました。

仕事内容

安全第一を最優先に、
三県に運送

現在、相模原営業所で、液体窒素、液体酸素、液化アルゴンの3種の超低温液化ガスを、神奈川県をはじめ埼玉県、静岡県まで、大手の電子部品工場や病院などにタンクローリで運んでいます。タンクローリには2トンの小型車から10トンの大型車まであり、日によって運転するローリ、運ぶガスの種類が異なります。業務では、朝の点呼で運行指示書もらい、行先と荷物を確認し、配送ルートをチェックしてから出発です。
まず、近くにある充てん所で指定のガスをタンクに充てんし、配送先まで輸送してお客様の貯蔵タンクにガスを払い出します。輸送距離やガスの種類・量により、1日2便から3便輸送しています。業務では安全輸送を第一に、出発前に搭載機器(タンク内の圧力・バルブ他)、タイヤの点検など始業点検は欠かせません。危険物取扱車両に乗務するため、自分が事故を起こさないことはもとよりですが、もらい事故にも十分注意を払って運転しています。

やりがい

必要なガスを、
必要な時間内に確実に届ける

産業ガスは工場の生産活動や病院での医療活動になくてはならないものです。工場でガスが切れると製造ラインが止まり、病院で医療用酸素が切れてしまうと患者さんの生命が脅かされることになりかねません。急な配送依頼に対応して無事ガスをお届けし、お客様から感謝の言葉をいただいた時は、世の中に必要なものを運送する責任の重さを改めて実感し、この仕事のやりがいを感じます。
配送業務で大切なことは、指定された時間内に安全且つ確実にガスを届けることです。ですから、事前に道順を確認し、ガスの充てん時間なども計算に入れて、ゆとりをもって出発しています。時間内に到着して、無事安全に業務を終えた時は達成感を感じます。また、走行中に歩いている子供たちがローリに向かって手を振ってくれることがありますが、自分が子供の頃を思い出し、嬉しい気持ちになります。

苦労談

大陽日酸の名前を背負って
ハンドルを握る

当社のガスローリには、親会社である大陽日酸のロゴマークが大きく描かれています。私はとてもかっこいいマークと思っているのですが、ローリを走らす街中では目立つせいか、ちょっとしたことでも苦情をいただくことがあります。そうした苦情は当社だけでなく、親会社の大陽日酸にも直接届くことがあります。ですから、産業ガストップカンパニーである大陽日酸の名前を背負って仕事をしていることを常に肝に銘じ、運転中のマナーや駐停車の場所などには細心の注意を払っています。また、乗務員の仕事は毎日が同じなので、仕事に慣れると油断が出てしまいがちです。そんな時、ミスや危険につながりかねないので、どんな時も気を抜かないようにと、毎日、自分に言い聞かせています。

学び

業務を円滑に進めるために、
手書きの覚書ノートを作成

お客様ごとに、液化ガスの使用方法が異なり、工場構内の走り方や待機場所などに独自のルールがあります。ただ、お客様は100件以上もあるため覚えるには限界があり、最初は頭が混乱しました。対策として、自分でノートを作って覚えなければいけないことをその都度書き留め見直すことで、やがて対応できるようになりました。また、運行ルートについても、ローリにはナビが付いていますが、納入先ごとに道路の混み具合や走りやすいルートをノートにメモし、グーグルマップなどを活用しながら確認しています。特に、支燃性の酸素ガスの運搬時には、危険物積載車両の通行を禁止するトンネルなどもあるので、こちらもノートにメモをして、ルートミスのないように注意しています。
ガスローリの乗務員には必要な資格がいろいろあります。私は現在、高圧ガス移動監視者の資格を持っていますが、仕事の品質向上と自身の成長のために、今後は、高圧ガス製造責任者乙種機械の取得を目指しています。

MESSAGE

安全性と正確性が求められる仕事ですから、
真面目で努力する人が向いています

高圧ガスの運搬は、とりわけ安全性が求められる仕事で、扱いには細かいルールがたくさんあり、それを順守した上での正確な作業が求められます。入社したての頃は、覚えなければいけないことが多く、果たして自分にこの仕事が務まるのか不安でした。しかし、ベテランの先輩乗務員に、作業手順などを丁寧に教えていただき、一つずつ覚えていくうちにやがてできるようになっていきました。同時に、産業ガスが社会に果たす役割がいかに重要であるかを知り、その運搬を担う仕事に誇りを持つようになり、もっと仕事の質を上げたいという気持ちにもなりました。
乗務員といっても、ただ長距離を運転するという仕事ではなく、距離は比較的短いですが、安全性と正確性が求められる仕事です。従って、ルールを守ってコツコツと努力して仕事をする、真面目な方が向いているのではないでしょうか。重い荷物を持つこともなく、大企業のグループ会社で安定して長く働くことができるのもいいところです。離職率が業界水準に照らしとても低いことでも、裏付けられていると思います。

OFF TIME私の休日

2022年9月、休日に子供と多摩動物公園に。

その他の仕事紹介はこちら